先日、私が所属している合唱団の合宿があり、長野県にある女神湖近くの蓼科に行ってきました。
合唱
蓼科は空気がとても澄んでいて、緑がきれい。女神湖が美しく、素晴らしい自然に囲まれた環境で素敵な方々と二泊三日を過ごしてきました。「祈りの歌」というテーマで秋に予定されている発表会に向けて、讃美歌や日本の唱歌、抒情歌、そして般若心経を歌い、練習しました。
私自身は特定の宗教を信仰しているわけではありません。ただ、自分と周囲の人やご縁のある人たち、そして平和や安寧を願う祈りの気持ちを日々大切にしたいと思っています。
上手く表現できないのですが、その祈りの気持ちは、故郷や昔を懐かしく想う気持ち、母を懐かしむ気持ち、母のあたたかさを求める気持ちにも繋がると感じています。
母の思い出
般若心経を歌うという練習で、大きな声、小さな声、早く、ゆっくり、何度も唱えました。
ふと昔、私が小学生の頃からか、私の母が時々般若心経を唱えていたことを思い出しました。私が耳にするのが時々だっただけで、多分母は毎日唱えていたんじゃないかと思います。般若心経を写経していたこともありました。
そういえば、私が大学生になって実家を離れてから、時々「四国のお遍路さん巡り」に父と連れ立って出かけていました。それも般若心経に触れていたことがきっかけだったのかもしれません。四国のお遍路さんは、般若心経にゆかりの深い空海の修行の足跡を訪ね歩くということだと聞いたことがあります。
母には、何か救われたい気持ちがあったのかもしれません。日常生活での様々な不安や理不尽に感じる出来事と、自分の気持ちに折り合いをつけたい。
そんな気持ちで般若心経に向かっていたのかなと、今は思います。
そう思うと、小さなころから母の愚痴の聞き役としていい子で過ごしたことに、ときどき胸にちくっと痛みを覚えることはあるけれど、母は母なりに自分の気持ちをどうにかしよう、意識を変えようとしていたのかなと気が付いて、そんなふうに考えると、過去を思い出すときの胸の痛みが少し和らぐのを感じました。
私もあの当時の母と同じような年齢になりました。そして、不思議と般若心経に向かう機会をいただいています。
先日、ちょうどお盆に何年かぶりにあったお友達からも般若心経の写経がおすすめだよという話をききました。こんど、その方と一緒にお寺での写経に行ってみようと思います。
婚活
最後に、結婚相談所のブログなので、母と般若心経のことを思い出したことから婚活の話につなげたいと思います。
あなたの結婚相談室には、婚活準備コースがあります。結婚に向けて動き出したいけれど、すぐに婚活を本格的にスタートするにはまだ準備ができていないという方に向けたコースです。お一人お一人に合わせ、完全オリジナルで最短2カ月から最長6カ月の期間を決めて準備をします。
婚活準備コースでお話を伺っていると、小さな頃にお母さまを亡くされたり、お母さまがご病気をされていたり、お母さまの個性が強すぎたり、という方がいらっしゃいます。
幼少期から成長期にかけ、母親的なものが足りず、成長していく中で生きていくために必要な基本的なところを身に着けることができないまま大人になってしまった。そして、大人になってもそうした生きづらさを抱えたまま苦労されているのかもしれないと、私は感じています。
コミュニケーションが上手に取れない、人と関わる時にどうふるまってよいか分からない、基本的な身だしなみを整えることが苦手、ご自身に合う服装や髪型を選ぶことが苦手(すごくおしゃれでなくてもいいんです)等々。
これらは、婚活をする上でもとても大切な基本的な事柄です。周りに安心感を与えるふるまいや違和感を感じさせないふるまいは、婚活するうえでとても大切です。
それらは、成長する過程で一番身近なお母さんから(お父さんやお祖母さんや、周りの方々、環境の場合もあると思います)を通して自然に学び、身に着くことが多いように思います。それが出来たら良かったのですが、出来なかったんだと思います。
そんな方たちも、婚活・結婚でなんとか現状を変えようと、あなたの結婚相談室まで相談にきてくださいます。
私はその方々のお母さんになることはできないけれど、母親のような気持ちで接しています。時には耳に痛いようなことも、その方にとって必要なことは優しくお伝えして、円滑な婚活につなげていきたいと思っています。
お経の音を感じながら、「がんばって生きているけれど苦しさを抱えている人たちが、婚活や結婚をすることで、人生がいい方向に変化するきっかけになりますように」と祈るような気持ちになりました。