「あなたの結婚相談室」富士山ゆかの夫です。今年も残り少なくなってきました。今年最後の道草コラムは、一年を締めくくるにふさわしい大一番のご紹介です。
Ｊ１プレーオフ決勝の晴れ舞台
2023年12月2日（土）14：05 KICK OFF
東京ヴェルディ vs 清水エスパルス in 国立競技場
今回の試合は、今年一年間の総決算となった一戦です。ご存じない方のために軽くシステムをご紹介させていただきます。２０２３年のJ２リーグは町田ゼルビア、ジュビロ磐田がそれぞれリーグ年間１位と２位で自動昇格。残りの１枠の昇格枠を年間順位３位東京ヴェルディ、４位清水エスパルス、５位モンテディオ山形、６位ジェフユナイテッド市原・千葉がプレーオフで争いました。
この日は、それぞれ準決勝を制した東京ヴェルディと清水エスパルスが決勝で対戦。勝ったほうが昇格できるという大一番でした。
ずっと応援している静岡のチーム、清水エスパルスの昇格が掛かった試合。しかも、東京ヴェルディも清水エスパルスもJリーグが開幕した時のオリジナル１０チーム。しかもしかも、舞台は新しくなった聖地・国立競技場。これはぜひとも見に行かなければ、と予定を組みました。
今回は、東京都内で近いこともあり、富士山ゆかさんも誘ってデート気分も若干ありつつの観戦でした。
結果は・・・
東京ヴェルディ １－１ 清水エスパルス
試合結果は同点で、東京ヴェルディの昇格で幕を閉じました（同点なのにどうしてそうなるかと言うと「昇格プレーオフで同点の場合は年間順位上位チームが勝ちぬける」というルールがあるためです）。
清水エスパルスを応援してきた身としては、これは本当につらい結果です。それでも、現場で観戦していて、東京ヴェルディの土壇場での粘りを素直にすごいなと思いました。
おめでとうございます、東京ヴェルディ！そして、エスパルスには来年こそ昇格してほしい！と。
勝負だからこそ
前回のコラムで最後にお伝えした、婚活デートでスポーツ観戦をする際のアドバイス。「好きなチームの応援であった場合、そのチームが負けても不機嫌にならない」・・・さっそく速攻で特大ブーメランとなって戻ってきてしまいました・・・
実は
今回、正直に告白しますと、放心状態で不機嫌になるどころではなかった、です。最後、アディショナルタイムに同点に持ち込まれてからの数分間、必死に応援しているゆかさんを横目に私は抜け殻。。。いやー、本当に情けないです。
最後の最後、土壇場で追いつかれたショックがあまりに大きすぎて、試合終了のホイッスルも聞こえなかったくらいです。
ただ、そんな横でゆかさんは最後まで必死に応援していました。私にはできないなあ、そう思った記憶はしっかりと残っています。
身に染みて感じたこと
今回、一人で観戦に行っていたら帰りは暗い気持ちを引きずっていただろうことを考えると、ゆかさんと行ってよかったです。帰りは、国立競技場からJR代々木駅まで歩いて帰ったのですが、歩きながらの話題には事欠きませんでした（そりゃそうだ）。
勝っても負けても（特に今回のような劇的な試合は特に）感想を共有できる相手が隣にいてくれることでどれだけ救われるか。今回は本当に実感しました。
そして、来年こそはゆかさんと一緒に清水エスパルスのJ1昇格を笑って話したい、そんな気持ちになりました。
当たり前のことに感謝
冒頭にもありましたが、２０２３年も残りあとわずか。２０２３年は皆さまにとってどんな一年でしたか？
今年は夫婦で２試合もサッカー観戦をすることができました。娘とは４試合。ゆかさんは熱心なサッカーファンというほどではありませんが、それでも娘と夫に引きずられる形で時間があれば一緒に来てくれます。
私にとっては、ようやくサッカー観戦を気兼ねなく再開できた一年でした。２０２０年からはじまったコロナ禍は、社会構造を根底から覆すものだったと思います。サッカー観戦も、どうしても心から楽しめる環境ではありませんでした。
そこで、コロナ禍の間、三密を避けて楽しめることを必死で探しました。
- 埼玉に家庭菜園を借りて週末農業をやってみました（意外と楽しくて、続いています）
- 在宅勤務が続いたことで、少しでも快適に在宅ワークができるようＰＣ環境を整備したり
- コロナ前から通っていたスポーツジムで、サウナという新しい楽しみを見出したり
こうして振り返ってみると、強制的に在宅やそれに近い環境に身を置くからこその楽しみを見つけることもできたな、と。
ただ、このコロナ禍があったからこそ、改めてやっぱり私はサッカー（やそれ以外のスポーツも）をスタジアムで観戦したかったんだ、ということも身に染みてわかりました。試合会場に足を運び、声を出して応援し、勝っても負けてもスタジアムの空気を楽しむ、そんなことをしたかったんだ、と。
今年はそんな「普通のこと」を楽しむことができた一年でした。２０２３年は、普段は当たり前すぎて気づくことができないことに気が付けた、稀有な年だったと言えるかもしれません。
そして、結婚して２０年が経つ私たち夫婦が、今でもスポーツ観戦を一緒に楽しめる。それも「普通のこと」で、その価値に改めて気づくことができた、そんな一年でした。
ゆかさんが結婚相談所を継承したことからはじまったこのコラム。手前味噌ですが、こうして結婚の良さを再認識するという副次効果をもたらしてくれました。これまで全然考えてみたことがありませんでしたが、こうして文字にして文章にまとめることで改めて気づかされました。いろいろなことに感謝、の一年です。
本年、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。来年も折に触れてスポーツ観戦などの折々を綴っていきたいと思いますので、お付き合いいただけましたら幸いです。
富士山 夫
