昨今、結婚していない人がすごく多くなったと言われていますが、実際はどうなのでしょうか?
人口統計資料
一昔前は皆婚時代と言われ、1920年から1980年代までは95%の人が50歳までに結婚していました。当時50歳時の未婚率は男女共に5%を超えたことはなかったそうです。
今はどうでしょうか?人口統計資料集によると、2020年の50歳時の未婚率は男性が28.25%、女性が17.81%でした。つまり、現在でも50歳までに男性は5割、女性は8割を超える人が結婚していることになります。
確かに、結婚している人の割合について
- 1980年代までは男女共に9割5分だった
- 2020年には男性7割超、女性8割超に減った
ということは紛れもない事実のようです。そして、離婚率も高くなっているというのも(統計の数字の読み方は様々なようですが)確かです。
婚姻数が減少し続けていて、一方で離婚率が増加しているということですから、“結婚しない人が増えている”のは事実です。
ただ、逆の見方をすれば、それでも7~8割の男女は結婚しているという見方もできると思います。
婚活ご相談で感じたこと
婚活の相談をお受けしていて、都市部にお住いで比較的お若い40歳前後の方でも「結婚しないと、人として一人前とは言えない」「結婚していないと肩身が狭い」と思われている方が意外にいらっしゃるなと感じています。
そのたびに、そんな価値観なのですか?と驚き「まあまあ、今はそんな時代じゃないですから、そんなふうに思い込む必要はないですよ」と思っていましたし、実際そうお伝えしていました。
ただ、よくよく考えてみると、実際、日本全体で見ると周囲の7~8割は結婚しているわけです。身近な家族や親戚から「やっぱり結婚しないとね」というようなことを言われ、「結婚しないと一人前じゃない」と思ってしまう気持ちもわかるなー、と感じる今日この頃です。
少し前まで「結婚していないと変な人だと思われてしまう、肩身が狭い」というお話を聞き、一昔前じゃあるまいしと思っていました。ただ、実際に統計の数字をしっかり確認して、なんだかんだいっても結婚している人の方が多いんだなという感覚を持ちました。だから、そう仰る方の気持ちの裏にあるこうした事実をもっと踏まえながら、寄り添って考える必要があるんだ、と。
これまでも、親身にその方の立場になってお話を伺ってきました。改めて今回、会員さんのお話を伺った上でその方にとって本当にプラスになることを、という視点を持とうと思いました。
そんな危機感があるからこそ、私のところに、婚活したいと相談に来てくださるというのもあるでしょうし。そういったご縁を有難く、大切にしたいと思いました。